床の貼り替え&和室→洋室への変更リフォーム@さいたま市岩槻区
地元、岩槻区のお客さまより、お声掛けいただきました。
「和室を洋室に変更したいんだけど、その前に畳がフカフカして様子がおかしい。」と。
和室であることはお判りいただけるかと思いますが、荷物をまとめた後なので、畳部分は写っていません。
床下を確認すると、大引や根太といった、床を支える構造材が腐食していて、交換が必要な状態でした。
作業中は写真が撮れず、ひととおり作業を終えて撮影した画像がこちら。
旧遺跡のような画像ですが、今は住宅の床面全体で家の荷重を支えるベタ基礎が主流で、その場合は床下全体がコンクリートで打設されています。
布基礎と言われる、土台が載る立ち上がり部分のみコンクリートの打設をする場合は、床下の大部分がこのように土間になります。
この土の上に置かれている石は束石と言われ、この上に束(つか)という床を支える短い木がありました。
現在では木製の束はほとんど使われず、鋼製束と言われる金属製のものが使われています。
今回も鋼製束を使います。
というわけで、鋼製束を設置し、その上に大引を、その上に根太を置いて、床の構造を組み、構造用合板で面をつくり、最後にフローリングで仕上げました。
完成した床を養生シートで覆った状態がこちら。
なんせカメラマンがいるわけではありませんので、作業中の写真が撮れないのはご容赦ください。
床が完成したら次は壁。
既存の壁は、触るとポロポロと落ちる砂壁なので、石膏ボードで覆います。
掃き出しの窓にあった障子も撤去致しました。
今回の壁は塗装で仕上げます。
塗装で仕上げる場合も、クロスで仕上げる場合も、下地の処理がとても大切です。
この処理がおそまつだと、仕上げた直後は目立たなくても、時の経過とともに、クッキリと石膏ボードのつなぎ目や釘の跡が浮かび上がってしまいます。
というわけで完成いたしました。
今回の壁面にはキルコ遮断熱塗料を用いました。
この塗料は、遮断熱機能と保温機能の両方を備えているため、外にも中にも使えます。
今回は内装の仕上げに使いました。
効果は、冬、暖房で温めた暖気を保温し、外に逃がさない役割を果たします。
なぜそんなことが可能かというと、熱の遮断を行うアクリル中空ビーズという物質を高密度で塗料に混ぜているからです。
キルコで塗装をすると、その塗膜が熱の行き来を遮断するので、遮断熱機能も保温機能も兼ね備えることが可能になるのです。
ペットボトルに塗った塗膜も、キルコのほうがちょっと厚みが感じられると思います。
住宅資材もあらゆる分野で進化しています。