人気の平屋建て@さいたま市岩槻区~上棟式
約2か月前に地鎮祭の模様をご紹介した家づくり。
この日、無事に上棟式を行いました。
家づくりの経緯や外構、キッチンなどのご要望を紹介した前回のブログはこちら→
今回の平屋は延床107㎡と、コンパクトな2階建てと同じくらいの広さがあります。
その上、2階建てに絶対に必要な階段室がないため、フルに活用できます。
2つの和室はそれぞれ8帖超、洋室も10帖を確保した3LDKを実現できています。
一方で、広さの確保できる平屋ならではの悩みもあります。
同じ広さ107㎡の平屋と2階建ての配置を並べてみましょう。
今回の平屋建ては南北に10m×東西11mの正方形に近い配置です。
これを最もシンプルな2階建てにすると、東西11mの幅が5.5mとなって、その上に2階を載せることになります。
2階建ての107㎡は、概ねどのように区切っても、4つの壁のうち、1つは外壁の内側となり、窓を設けやすい。
一方で、面の大きい平屋の107㎡を仕切ろうとすると、どうしても窓のないスペースができてしまうし、家の中央には窓からの光が届きません。
これが南側の立面図。
窓をたくさん設けて光を採りこみますが、LDKを中央縦長に設置するプランだと、真ん中あたりには光が届かず、暗くなってしまう。
その問題を解決するために、
南側と北側の屋根に段差をつけて、その壁にハイサイドサッシを設け、家のど真ん中にあたるダイニングスペースに北から入るやさしい光を落とします。
さらに、その左側、屋根の上にトップライトを2つ設けて、玄関からの廊下と、窓のない洗面脱衣室に光を落とします。
トップライトは、壁の窓に比べ3倍の採光量を採りこむことができる、といわれていますので、これで日中は照明要らずで過ごせると思います。
しかし問題は夏。
採光量が多いだけに直射日光が天窓にあたると、室内の温度が上昇してしまいます。
そうならないようにこうしました。
これは東側から見た立面図。
南北それぞれの方向に屋根があり、高いほうが南向きの屋根です。
その南側の屋根の先端がほんの少し突き出ています。
これは、太陽が最も高い位置になる夏至の南中高度、78度の角度に昇っても、トップライトに直射日光が差し込まないようにしているのです。
実際、6/20といえば、梅雨の真っ最中で夏本番はこれよりだいぶ後。
その頃には南中高度もだいぶ下がっているので、余裕をもって日陰になると思われます。
家は建ててしまったら、簡単には修正が効かないので、設計段階でいかに想像を膨らませるかがとても大切です。
さて、棟上げを終え、いよいよこれより細かな工事へ入ってまいります。
完成しましたら、当サイトでご紹介させていただきたいと思います。
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