基礎配筋工事の巻
4月の終わりに『新しい家づくりのはじまり@鴻巣市』でご紹介させていただいた現場と、当社の体感ハウス。
同じタイミングで、基礎配筋の工事を行いました。
こちらが鴻巣市の現場。
こちらが当社の『全館空調の家 風運時』体感ハウス。
どちらの写真も、工事している感じではないことにお気づきでしょうか?
そうです、きちんと配筋がされているかどうかを検査しているんです。
第三者機関=さいたま住宅検査センターという組織に依頼しています。
住宅の建築では、主要構造部分の瑕疵担保責任を10年にわたり保証することが義務付けられています。
『倒産したらどうすんだ?』
という事態に備えるために、瑕疵担保保険に入る必要があります。
この保険に入るには、配筋検査が義務付けられているのでどこでもやっていることなんです。
大切なのは、その構造が果たして地震に耐えられるものであるのかどうかということ。
現在の耐震基準は、数百年に1度発生する地震が起きても倒壊しない程度の耐震性をもつものとして、建築基準法に定められています。
しかし、3年前に起きた熊本地震では、現行の耐震基準で建てられた築浅物件が倒壊し、尊い生命が奪われました。
建築基準法通りに建てても、倒壊することがあり得てしまったんです。
では、近い将来起こるであろうとされている大地震に対するにはどうすればいいのか・・・。
現在の耐震基準は、3段階に分かれていて、前述した建築基準法通りに建てた家を耐震等級1としています。
最強は、耐震等級3で、耐震等級1の1.5倍の強度を持ち、消防署や警察等防災の拠点になる建物に用いられる基準です。
これが今考えられる耐震性の最高レベルとなります。
大地震に備えるには、現段階では、このレベルの建物を建てるしかないのです。
耐震等級3の建物とすると、住宅ローンの金利が安くなったり、地震保険の保険料が割安になったり、地震に強いというメリットに加え、金融面のメリットもあります。
以上のようなことから、当社の新築住宅は全て構造計算を行う耐震等級3の家です。
さて、配筋の下に埋まっているお守りのような包紙。
鎮め物といって、実際には箱です。
中には、人型、盾、矛、小刀、長刀子、鏡、水玉の形をした貢物が入っています。
具体的にはたべっ子どうぶつのような感じというとわかりやすいでしょうか。
工事の安全を祈って、土地の神様に対する貢物です。
さて、配筋検査が無事に終わると、基礎コンクリートの打設です。
工事は進みます。