ゼロエネルギーハウス(ZEH)上棟式@さいたま市北区
8月の末に新しい家づくりの始まりでご紹介した、さいたま市北区の子育て世代が建てる注文住宅、ようやく上棟式の日を迎えました。
可愛らしいこどもたち。
半年後にはこの家で、絵に描いたように幸せそうなこのご家族の生活が始まっていることを想像すると、思わずにやけてしまいます。
今回のお住まいは、タイトルのゼロエネルギーハウス=ZEHの家。
2050年にカーボンニュートラルな世の中を目指す中、当社で家を建てられるお客さまには、基本、ゼロエネルギーハウスをお勧めしています。
簡単に、ZEHの定義をおさらいしておきましょう。
ZEHとは、その名の通り、使うエネルギーを、創るエネルギーの範囲で賄い、プラスマイナスゼロの範囲に収める家ということです。
そのためには、エネルギー消費量が少ない家であることが前提になりますよね。
具体的な基準は以下の4つです。
1.家の断熱性が高いこと。
2.住宅設備機器も省エネなものを使うこと。
3.再生可能エネルギーを導入すること。
4.その上で、使うエネルギーをプラスマイナスゼロにすること、です。
詳しくご紹介しましょう。
1.家の断熱性は、UA値というモノサシで測られます。
日本語に訳すと、外皮性能と言われます。
要は、家を包む外側の皮の性能ということ。
みかんの皮が厚ければ厚いほど、外気の影響を受けにくいですよね、簡単に言うとそういうことです。
ちなみに、さいたま市の国が定める基準は0.87ですが、ZEHはさらに厳しく0.6をクリアしなければいけません。
ご想像のとおり、熱を通しにくい性能ですから、数字が小さければ小さいほど断熱性が高いということです。
2.の住宅設備機器に関しては、冷暖房機器や給湯器、換気扇、照明などで使うエネルギーを一般住宅の基準よりも、20%以上省エネなものを使うことが求められます。
上記の2つで、一般家庭で使うエネルギー量が出ますので、それを上回る太陽光発電装置を搭載すればOKということです。
この1.と2.の住宅性能をどうやって認定するのか?
それには、建築物省エネルギー性能表示制度というものがあり、第三者機関が評価し、認定を行います。
この制度をBELS=ベルスと言います。
このベルスに認定されると、
このような認証が発行されます。
中央の赤囲みが、2.の住宅設備の省エネを促す一次エネルギー消費量基準で、削減基準20%のところ、51%削減と、大幅にクリアしているのがわかります。
下の赤囲みが、断熱性能=外皮基準で、UA値0.6以下の基準に対し、0.55となっていますね。
ここまで来るのに、設計段階で試行錯誤を重ね、大量の資料を用意して準備を進めます。
でも、これから何十年も暮らす家。
当然、カーボンニュートラル実現目標の2050年も住んでいるはずの家が、エネルギーだだ漏れでいいはずありません。
これくらいの苦労は厭わずにやっていかないといけませんよね。
一方で、ZEHの家は補助金がもらえるなどのご褒美もあります。
例えば、30歳の方がこれから家を建てることになると、4~50年はその家に住むことになると思います。
少なくともこれから数年は、地球温暖化の流れを止めることはできないでしょう。
10年後の真夏は、今よりもきっともっと暑いはず。
そう思うと、住宅性能を無視した家づくりは考えられないと思います。
夏も冬も快適な、性能の高いゼロエネルギーハウスにご興味があれば、ぜひ家づくり相談室にいらしてください。
当社は、これからの家づくりにこの制度は欠かせないものと考え、ZEHビルダーに登録しています。