一戸建ての2階リノベーション@さいたま市岩槻区
お若いご夫婦にご家族が増え、今お住まいのマンションでは家賃がもったいないし、いずれ狭くなる。
一戸建てにおひとりで暮らすご親族の2階が空いているからよければ・・・ということで、同居を始められることになりました。
とても素晴らしいアイディアではあるものの、そのままの状態で一緒に暮らし始めるわけにはいきません。
通常、2階といえば、細かく仕切られた個室の集まり。
その仕切りを撤去して、開放されたリビングをつくり、キッチンを据えます。
ご紹介してまいりましょう。
リビングになる洋室のビフォーです。
室内にあるものを片付けて、
内装材を撤去しました。
柱と壁のスケルトン状態にします。
こちら、反対側から見たところ。
この縦の空間がLDKになります。
え?この柱は?
と疑問がわくと思いますが、大きな空間をつくるためには邪魔になりますので撤去します。
当然ながら、耐震性が損なわれないようにする必要がありますので、写真中央やや上に真新しい横架材が見えると思いますが、梁を新設しています。
断熱材を新たに敷き詰めました。
左手の窓と窓の間や、左隅のコーナーに新たな壁材が見えますよね?
この壁が構造用合板で、しっかりと家を支えます。
天井に少しだけ見えている横架材2本が追加した梁です。
最終的にはこうなります。
あれだけ柱が立っていた2階でしたが、これだけ広々としたLDKに仕上がりました。
反対から見ると、こんな感じ。
スッキリしました。
これなら、ダイニングテーブルとソファを置け、立派なリビングダイニングキッチンとして生活できると思います。
とはいえ、寝室も必要です。
この和室を洋室に変更します。
和室は、厚みのある畳を取り外した状態で、そのまま床を張ると段差ができてしまいます。
家の中の段差はつまづいて大けがをすることがあるので、たいへん危険です。
きちんとフラットにしてあげます。
このように仕上がりました。
右手奥に押し入れがありましたよね?
その位置に2帖大のウォークインクローゼットを設けたのですが、もともとは1帖大の押し入れでした。
どうやったかというと、この押し入れの向こう側には、廊下から出し入れする1帖大の物入がありました。
その物入と押し入れを仕切っていた壁を解体して1つの空間にしました。
その方が使いやすいと判断しました。
反対側から見ると、
こんな感じ。
内装が変われば、新築の装いを取り戻せます。
年季の入ったトイレも、
この通り。
こちらは階段から上がった2階ホールです。
お子様が歩き出すと、この隙間のあいた手すりは危険なので、
腰壁に変更しています。
ビフォーの写真を思い出していただくと、正面に扉が付いていましたが、この写真にはありませんよね。
先ほどご紹介した、洋室に設けたウォークインクローゼットになった物入の扉です。
廊下側からは閉ざしたため、扉を撤去し、新たに壁を設けています。
こちらのバルコニーは、塗装の劣化が見られたので、
防水処理を施しました。
こんなに広く、気持ちのいい空間です。
リノベーションで生まれ変わったので、長く暮らしていただけるよう、メンテナンスもしっかりしておかないと。
今回の工事は、それまで利用されていなかった2階をリノベーションして二世帯で暮らせるようにした、とても価値の高い事例です。
物価の上昇はこれからもしばらくは続きそうですので、このようにせっかくあるのに利用されていないものをうまく使っていこう!という動きが盛んになるのではないかな?と思っています。
そんなときは、ご相談ください。
3代前の100年くらい前からこの地で工務店をやっていますので、想定されるお住まいのお悩み事はほとんど経験してきています。
お役に立てると思います。