地盤補強注入工事@さいたま市岩槻区
お近くにお住いのお客様より、長年住み慣れたお住まいをリフォームしたい、とお声がけいただきました。
使い勝手が悪くなった水まわりや建具の交換など、検討を重ねていたところ、お施主様から気になるひと言が。
「なんか、庭石が沈んでいる気がするんだよね。」
30年前の建売住宅、当時は地盤調査も行わずに建てられたものが多かったのでしょう。
使い勝手が良くなっても、足元が緩いんじゃしょうがない、ということで改めて地盤調査を行ってみると、庭先の部分の地盤が緩いことが判明。
まずはその地盤を補強するところから始めることになりました。
土間コンクリートが打ってある、凹状の犬走りと呼ばれる下あたりが軟弱です。
地下2mほど先に支持地盤がありますので、そこまで届くように、地中に柱をつくります。
ピンクのセロハンで示したポイントが施工箇所です。
写真では1つ隠れていて4つしか見えませんが、5か所補強します。
プラントで生成している注入材は、セメントとベントナイトとお水。
5本の補強で800リットルのボリュームです。
一般的なお風呂が200リットルくらいですから、4杯分。結構な量になります。
ベントナイトとは、粘土の一種で、その名の通りねばりがあります。
セメントの固まる力と、ベントナイトのねばる力で、地中を補強します。
このように細長い管を地中に埋め込みます。
人力で埋め込めるのかどうか心配になるかもしれませんが、軟弱地盤なのでこれでいけます。
とはいっても大変ではありますが。
地中深く2m地点まで挿入したところ。
注入しています。
凹の真ん中あたりが2本目です。
注入しています。
凹みの逆側の入り隅まで来ました。
少しづつ、注入している箇所がずれているの、わかりますよね。
凹みの外側に出ました。
これで終了。
地盤補強工事、完了しました。
なぜこんなに同じような写真を全部紹介したかというと、
地盤補強工事は、施工前写真と施工後写真の違いが分かりにくいからです。
ちょっと土を掘り起こして、水を撒いてしまえば、それなりにやったような写真が出来上がってしまいます。
そうなると、やったんだかやってないんだか、証明ができなくなってしまう。
というわけで、細かく工事しているところを写真で残しておくわけです。
実際には、納品したセメント袋の写真、それが使い終わった空き袋の写真、使った工具など、こと細かく撮っています。
ちょっと面倒ですが、写真があれば、みんなが安心ですので。
というわけで、地盤補強工事完了しました。
安心が得られたところで、これより使い勝手を良くするリフォームが始まります。