当社の注文住宅を、長期優良住宅の仕様にいたします。
一昨日、8月11日9時前、白岡市にて地鎮祭を行いました。
9時の段階で、さいたまの気温は33℃を超えていましたが、大切な式典を無事に終えることができました。
同じ日の16時ころ、今度は狭山市の現場で上棟式。
6/22の当ブログで地鎮祭の模様と、プランのご紹介をさせていただいたF様のお家です。
16時のさいたま市、37.7℃を記録していました。
さすがに暑そうですね。
感染防止に加え、熱中症にも気を付けて、この暑い夏を無事に乗り切りたいと思います。
さて、タイトル「当社の注文住宅を、長期優良住宅の仕様にいたします」について。
長期優良住宅というのは、200年住宅という言葉が示すように、長く住めるように国が設けた基準をクリアした家であることを認定する制度です。
簡単に説明しますと、地震に強く、省エネ住宅であり、何かトラブルが起きた時にも対応でき、配管の交換など維持管理もしやすく、さらに定期的にメンテナンスする計画も用意されていることなどの基準があります。
なるほど、このような基準で建てられていれば、長く住むことができるのですが、長期優良住宅に認定されるにはそれなりの費用がかかるのです。
運転免許も、建築士も、漢字や英語の検定などもそうですが、お墨付きをもらうにはそれなりに費用が掛かります。
特に何万点もの部材を使って建てる住宅は、数十万円という認定費用が掛かります。
そのためこれまで当社では、その費用を払ってでもお施主様にメリットがある場合のみ(例えば補助金がもらえる等)お勧めするようにしていました。
しかしこの度、考えを改めました。
当社では、30年以上経過したお住まいの修繕をご依頼いただくこともあります。
30年経過した家は、構造躯体に問題があったり、断熱性能が低かったりと、住宅の基本性能が低い場合が少なくありません
35歳で建てた家が30年経過していると、お施主様は65歳です。
大規模な修繕を行おうとすると、1000~2000万円程度の費用が必要になります。
でも、多くの場合65歳で2000万円の予算を用意するのは難しい。
となると、基本性能に不安を持ったまま、対処療法的に水回りの修繕だけを行うというケースが多いのです。
これから家を建てる方にも、必ず30年後はやってきます。
その時に長期優良住宅の仕様で建てていれば、30年後のメンテナンス費用は格段に安く済むはずですし、その後もずっと安心して暮らせます。
長期優良住宅の仕様で建てるというのは、認定を受けるか受けないかにかかわらず、認定を受けられる仕様で建てるということです。
英検1級の実力はあるけど、その免状は必要ないから資格は取らない、というのに似ていますね。
すでにお話しした通り、これまではお客様の条件によって、長期優良住宅の認定を取った方がメリットが大きい場合には、その仕様で建てて認定を取得していました。
でもメリットがない場合は、長期優良住宅の基準は意識せずにご提案していました。
どんな家でも、長期的にはメンテナンスが必要です。
せっかく国が定めた長期優良住宅の基準があるのなら、それに則ってご提案したほうが、お客様にも安心していただけるし、メリットもあるはずだ、と判断しました。
人生100年時代、終の棲家となるにせよ、いずれ住み替えるにせよ、価値が長く続く家を建てることが、お客様にはもちろん、地球にとってもますます重要になってくると思っています。