11/23~全館空調の家体感会 予習の巻。
今年7月に、当社で初めて施工した全館空調の家 完成見学会を実施いたしました。
その後、お引渡しを済ませ、無事ご入居になったH様。
しばらくしてお話をお聞かせいただくと、
『朝、ちょっと寒い・・・』
と言ってもこれは夏のお話ですから、エアコンが効きすぎていたということ。
個別のお部屋ごとに、温度を調整することはできませんので、エアコンの吹き出し口の開閉で調整して下さい、とお伝えしました。
このように開いている吹き出し口を、
このように閉めれば、冷気は届きません。
また、温度調節はできませんが、エアコンの熱を送る送風機の強弱は調整が可能です。
標準は『6』です。
この送風機でエアコンで設定された快適な温度の空気を家中に循環させます。
その熱源はどこにあるかというと、小屋裏です。
この絵は何度かご覧いただいたことがあるかもしれません。
この小屋裏に、1軒の家を冷暖房するだけのパワーを持つエアコンと、送風機が仕込まれます。
こんな感じ。
左の壁にかかっているのがエアコン、下の穴の開いた箱が送風機です。
画像が汚くてすみません、写真が撮れないので、パンフレットからとっています。
この蓄熱室にため込んだ暖かい空気を、送風機で全館に送り込むわけです。
各室には冒頭ご覧いただいた通気口から届きます。
そして、冷めた空気は通気ガラリを通って蓄熱室に改修されます。
こうして、心臓を中心に血液が循環するように、蓄熱室を中心に家中を暖かい空気が循環します。
温かい空気がずっと循環することで、建物自体の温度も適温が保たれ、輻射熱効果も相まって心地よい温熱環境が保たれるというわけです。
ただし、それには住宅の断熱性能を高める事が欠かせません。
吹付け断熱で壁、天井をガッチリ断熱します。
外気の影響を最も受けやすい窓はというと、
特に断熱性の高い樹脂サッシを使います。
断熱性を高めて外気の影響を抑え、快適な温度を家中に循環させたら、最後は換気です。
換気をせずに空気が滞ると、結露を発生させ、汚れた空気が室内に滞ります。
日本では2003年より、シックハウス対策法で24時間換気を設置することが義務付けられています。
全館空調の家では第三種換気を採用しています。
第三種換気とは、空気を外に出す排気を機械で行い、取り込む給気は自然に行う方式を言います。
外から室内にゆっくり新鮮な空気をとりこみます。
とりこまれた空気は、1時間で室内の半分の空気が入れ替わる程度のゆっくりしたサイクルで外に吐き出されます。
各部屋から集められた空気がご覧のようにダクトを通って1つの排気口から排出されるんです。
この排気口は、洗面脱衣室の上部にあります。
こうして、汚れた空気や湿気を含んだ空気をゆっくり動かして外に出すことで、冷暖房効率をできるだけ下げずに身体への悪影響を抑え、結露も防止するというわけです。
再来週、11/23,24はいよいよ全貌が明らかになります!
体感会は完全予約制です。
ご興味のある方は、ぜひいらしてください。
詳細はこちらをご覧ください。